2016年の業界を振り返る。「今年の女装業界、こうなります大予測2017」(1)

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新年あけましておめでとうございます。

2016年も大変お世話になりました。

2017年も女装ワールド-女装情報局-を

よろしくお願いいたします。


さて、

2016年もさまざまなことがあった女装ワールド。

いろんなお店がなくなり、またいろんなお店が

誕生しました。

女装のスタイルも変化し、女装業界人も多くの

方が引退し、また新たな女装業界人が誕生

しました。

激動の2017年、

女装ワールドはどのように

変化していくのか?

昨年も大好評だった

「今年の女装業界、こうなります」大予測

今年もやっちゃいます!


■2016年女装ワールドを振り返る!革命前夜の年、2016年だった。


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2016年女装業界大予測!!2016年のLGBT界隈はこうなります。@女装ニュース24


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・2016年公園事情大予測

2015年新人王 沢良宜公園@大阪
トレンド横ばい。春、夏の人が増えるトレンド継続。


・2016年ポルノ映画館事情大予測

2015年新人王 桃劇場@熊本
トレンド下降。
2016年も

ポルノ映画館の閉館は止まりません。

・2016年女装ルーム事情大予測

2015年新人王 ショコラ@大阪

トレンド下降。
引き続き閉鎖が続くかも。
あり方が変化していく。


・2016年女装サロン事情大予測

2015年新人王 raarラール@東京新宿

トレンド上昇。
女装の新たなとらえ方を
提唱するサロンが拡大。


・2016年bar・ラウンジ事情大予測

2015年新人王 缶詰barアミーケ@大阪

マジョリティとのミックスが進み、
淘汰と創造が繰り返される。


・2016年女装イベント事情大予測

2015年新人王 大koyu流会@東京
マジョリティとのミックスが進み、
会社や学校での

女装コンテストなどの開催がさらに増加。
多種多様なイベントが開催されていく。


・2016年女装業界人事情大予測

2015年新人王 ジェンダーレス男子

拡大が進む




2016年は

女装ワールド革命前夜のような年に

なりました。

2017年に何か大きな変化が訪れる前触れを

予感させる出来事がたくさんあったのです。





■グレー消滅時代。法令順守時代。コンプラの波が

押し寄せる女装ワールド


芸能人の不倫で芸能人が引退、

薬物仕様で有名人が摘発、

企業の不正は白日のもとに。


これまではグレーゾーンとして

流されてきたものが、

法律や倫理観によって、

どんどん白黒つけられていく

グレーゾーンクレンジング時代が

マジョリティな社会でも訪れています。

これは、女装ワールドにも

訪れています。



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2016年1月からニューハーフとのシャ○セック○が

報じられ覚せい剤取締法違反で

逮捕された清原さんにはじまり、

横浜の某同性風俗がマンション管理組合と揉めて移転

するなど、法令順守を求められる社会の風潮が

女装ワールドにもじわじわ押し迫ってきました。

アナ○セックスの弛緩剤にも用いられやすい

覚せい剤の取り締まりは年々強化されており、

2016年は史上最多の覚せい剤取締り数でした。

清原事件で暴露されたニューハーフとシャブの関係は、

少々大げさに書かれている面はありますが、

あながち間違っていない部分もあります。



「同性風俗」の画像検索結果


また、同性風俗は「風営法の適用外」ではありますが、

あくまでそれもグレーゾーン。

同性風俗のキャストニューハーフたちは、

戸籍上の性別が男性なのであって、

提供するサービスは男女のそれとさほど変わりません。
今後、風営法も改正されるかもしれません。



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また、ポルノ映画館も2館閉館。

5月には東京飯田橋くらら劇場、
7月には沖縄のコザ流映が閉館。

これらの映画館の閉館理由も

施設の老朽化。

要は建築基準法の基準に見たず、

改装工事費が捻出できないことで

閉館しました。

12月に突如閉店した横浜野毛、

童安寺も施設の老朽化がおもな

問題で倒産したのは記憶に新しいでしょう。



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大阪の新世界、天王寺といった

売春婦が立ち並んでいた地域も、

完全に一掃されてしまったのも2016年です。

売春防止法によると、道端などの公共の場で

客引きをすることを禁じていますが、

天王寺や天王寺駅前の丸い広場では

暗黙の了解のようなかたちで売春婦が

立ち並んでいました。

しかし、現在は「てんしば」という施設ができ、

怪しい雰囲気は一掃されてしまっています。




これまでは、

わかっちゃいるけど、

まぁ派手にはするなよ!

というグレーゾーンなカルチャーで

育まれてきたアングラな文化が、

このコンプラの波でどんどん破壊されて

きています。


グレーゾーンクレンジングとでもいいましょうか。

これは法律だけでなく、

ネット社会が進めています。

少しでも法令違反の行動をした団体、個人は

掲示板サイトやSNSを通じてその情報が

拡散され、すぐに炎上します。
衆人環視社会が訪れているのです。

この流れによって、

今後も女装系のお店は今後も

さらなる法令順守を求められるでしょう。





■資本主義の波が女装ワールドにも!!!


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資本主義が進み、

お金持ちはお金持ちに、

中流階級以下は貧困に。

女装ワールドでも資本主義の効用は

ドンドン進んでいます。

資本主義の構造では、

お金を生み出す仕組みを作る側(資本側)

その仕組みの中で時間と給料を交換する側(労働者)

にはっきりと分かれ、

より大きな仕組みを作るためには、

より多くのお金・資金(資本)が必要になってきます。



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株式会社UNI@東京が運営する「女の子クラブ」は、

ノンケミックス時代の時流にも乗り、

次々に店舗を拡大させています。

2016年には2015年の大阪店に次ぐ3店舗目となる

店舗を御徒町にオープン。

女の子クラブといえば、東京では最も盛り上がっている

女装バーのうちのひとつでしょう。

ひとつのお店が成功するから、

そこで資本力が増大し、

次のしかけをすることができる。

次のしかけをすることで、また資本力が増大し、

次のしかけができる、という

資本主義の正のサイクルに乗っているのです。


一方で、資本主義の負の効用のサイクルに乗ると、

事業は縮小します。
2016年4月には女装図書館が閉館、

5月には化粧男子グループの美奏-性-が閉店。

12月には美奏本店も閉店など、

2010年ころの男の娘ブームのさきがけとなった

有名店が閉店しています。


レディースサイクルショップパピヨン@東京も、

一時閉店しましたが、

オーナーの資本力があるからこそ復活できました。


九州では、博多オリジン

同じビルの2Fにbar「フュージョン」をオープン。
拡大路線を突き進んでいます。

大阪では、ビデボ通天小町が、

施設を拡大しさらなる顧客増大路線を

進めています。

大阪でもっとも盛り上がっている女装バー

new club PASHAも、

12月に2号店「三日月」をオープンさせています。



このように、儲かっているお店は次への拡大を

進めてさらに儲かり、

儲かっていないお店は次への拡大ができず

ゆくゆくは閉店に追い込まる。


勝ち負けをはっきりとさせる

資本主義の仕組みが、

女装ワールドでも働いているのです。




2016年閉鎖・閉店した女装ニューハーフスポットまとめ【女装ルームサロンBAR映画館】@女装歴史館



2016.3.5
女装サロンTiaraティアラ@静岡

2016.3.19
ラビリンス@平塚

2016.3.25
BRAINSTORMブレーンストーム@京都

2016.4.28

美奏 Saga@東京

2016.4.30
千草@静岡

2016.5.31
飯田橋くらら劇場@東京

2016.6.25
レディースリサイクルショップパピヨン@東京

2016.6.30
女装図書館@東京

2016.7.31
コザ琉映@沖縄

2016.8.27
オープンハート@青森

2016.12.31
化粧男子(美奏びしょう)@東京






■マジョリティミックスが進み、女装のフラット化はますます進んだ

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ノンケミックス、マジョリティミックスが

2016年もますます進み、

女装のフラット化はますます進んでいきました。

はじめに
女装のあり方に多様性が生まれてきたのが

2010年の男の娘ブームでした。

女装=秘密の遊びという

昭和から築き上げてこられた固定観念が

コラプス(崩壊)し、

女の子の服を着るだけの男、

女でも男でもない人間など

さまざまな女装のあり方が世の中に

提唱されどこにアイデンティティを感じる女装者が

各自のあり方で女装をするようになりました。

女装に関する情報に今やスマホで

簡単にアクセスできるようになり、

同じアイデンティティを持つ女装者や

理解のある人々とSNSやtwitterを通じて

簡単にコミュニケーションできるようになっており、

女装者だから、女装ルームや女装バー、

女装イベントに行くという、

既存の女装ニューハーフ出会いチャンネルが

そこまでプレミア感を帯びなくなってきています。



フラット化によって性別はなくなり労働からも解放されれば、フルタイム ...


でも取り上げたように、

将来的には、

女装という概念すら消滅していくでしょう。

そんな中、

女装という価値がこれまでほどのプレミア感が

なくなったことで、

各地の女装ルームが閉店したり、

女装バーが閉店しています。


女装者はもう、

女装でどこへでもいける時代に

なってきているのです。

「女装イベント」も、女装で

どこへでもいける女装者が

増えたことで、プレミア感を失い、

8年間続いたプロパガンダが消滅

新たにはじまったディフュージョンという

イベントも苦戦を強いられています。


その一方で、
「女装ってなに?女装やってみたい!」

というマジョリティのニーズをうまく取り込んでいる

女装サロンや通販などは業績を上げています。

女装の山田屋@東京なんかは、

女装初心者にとっての

「女装はしたいけど右も左もわからない」

ニーズをキャッチし、

初心者女装子さんの登竜門のような
存在になってきています。

メイクサロンRAAR@新宿も、

マジョリティの団体とタイアップしながら、

女装ワールドのイベントなどともタイアップ

するなど、

マイノリティ、マジョリティ両方に集客導線を

仕掛けていることで、大成功しています。



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芸能界でも、

りゅうちぇるやぺぇなど

ジェンダーレス男子の露出が増え、

マツコデラックスは年収6億円超えを

果たすなど、

女装者がお茶の間のテレビで毎日

みれる時代になっています。





■革命前夜の2016年。2017年は革命のはじまり。


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このように・・・・


・コンプラの波が押し寄せる。

法令順守が団体にも個人にも求められる。
でないと、炎上。


・資本主義の波が押し寄せる。
儲かっているお店はさらに拡大、

そうでないお店はいずれ閉店。


・女装のフラット化が進む。

女装のプレミア感の消滅。



2016年はこの流れを実感することが

できはじめた元年です。

2017年も、

思わぬ有名店の閉店、

女装ワールドを揺るがす大事件が

起こることは間違いないでしょう。


しかし、ネガティブにとらえる必要はありません。

新たな価値は破壊の中から芽生えます。


今後の世界がどう変わるかは、↓にも

だいたい書きました。

フラット化によって性別はなくなり労働からも解放されれば、フルタイム ...



次回は、

2017年の動きをより具体的にみていこうと思います!

 

 

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この記事書いた人:栗原千秋

女装ワールド主宰


出典元:
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