【術前写真あり】タイ人ニューハーフ女優ポーイ（ノン・ポーイ）。その人生と超越した美しさと生き様＠ＬＧＢＴ人物辞典

■タイ人ニューハーフポーイのプロフ

■ニューハーフポーイさんのプロフ


出典元：scontent-a.cdninstagram.com

名前：ポーイ＝タリーチャダー ペッチャラット

出身：タイランド、パンガータイ地区

生年月日：1985年10月5日

身長体重：171cm/49キロ

女優、実業家、ニューハーフ、

モデル

国籍はタイ。



ＳＲＳ済みで、男性器はありません。

女性ホルモン摂取しており、

天然ではなく、

人生をかけて女性になっています。

中国映画に女優として起用され、
宝兒（Poy）として、中国進出も

しています。

モデルとしての仕事もこなし、

「世界一美しいレディ・ボーイ」という

フレーズはもはや彼女のもの。


ふだんは、実業家としても知られ、

まさにタイ版はるな愛さんです。
はるな愛さんも、ミス・インターナショナルクイーン

２００９でグランプリに輝いています。



■経歴など足跡

■異常と思われた幼少期。不遇な時代を超えて、彼女は本来の性へと道を切り開いた

幼少期のポーイ（まだ男性）


ポーイは1985年に誕生し、

１７歳でSRS（性別適合）手術を受けるまで、

男性として育てられました。

５歳ころから、

ポーイは自身が女性であるにもかかわらず、

男性として育てられていることに

違和感を感じ始め、

母親もポーイを「女装趣味の異常」と判断し、

強制的に男性として教育をしました。

おもちゃには男児が好むような

ロボットのおもちゃを与え、

スポーツはサッカーをやらせました。

でも、ポーイは心の中では、

「わたしは女の子だ」と思っていたため、

母親の教育は苦痛でしかありませんでした。


GIDさんであればこの気持ちは痛いほど

よくわかると思います。

多くのGIDの方々は、幼少期に異常だと思われ、

自分でも「自分は異常だ」と思ってしまうのです。
からだの性別とこころの性別が一致しないことが

異常なのであれば、

人間、誰でも異常なのです。

社会の「あるべき」と一致しない要素は、

人間誰しもが持っているものです。
それがGIDさんの場合、

たまたま、ネイティブ性別とそれに

付随する「あるべき」、すなはちジェンダーが

一致しないだけのこと。
しかし、マジョリティは、性に関する

不一致の場合は、それが特質すべき「異常」だと

とらえてしまいがちです。




ポーイの母（左）と父（右）


しかし、ポーイにも転機が訪れます。
本来の性である女性を強く望み続けた結果、

家族はついにポーイを女性として受け入れはじめます。


彼女はあきらめなかった。

もちろん、タイというお国柄もあるかもしれませんが、

タイは日本ほど「オネエタレント」や「女装家」などが

テレビやメディアには登場しないのです。

そんな中、彼女は自分の本当の性として

生きていく決意を揺るがせなかったのです。


ポーイは家族の同意をもって、
女性として生きるため、
SRS手術を決意。

元々は、レディボーイの売春婦として生計をたてるため、

女性のからだを手に入れるつもりでしたが、

それでは自分の「なりたい女性」ではない。

そこで、彼女はSRS後、

2004年ニューハーフNO１を決めるコンテスト

「ミス・インターナショナルクイーン」

「ミス・ティファニーズ・ユニバース」に

出演し、見事にグランプリに輝きます。

ミス・インターナショナルクイーン2004

グランプリ時のポーイ



その後、ポーイはその肩書きをもって、

「世界一美しいレディ・ボーイ」として、

テレビＣＭなどのお仕事や、

モデルのお仕事を受け、

映画にも出演。


ついに、2016年には初の主演女優

作品となる中国映画「失眠男女」が

公開されます。




「失眠男女」公開発表のとき

ポーイは一番左の白い服の女性
出典元：google画像検索

■ポーイの生き様から学ぶこと

出典元：uni.2ch.net



彼女の美しさは、もちろんその外見は

いうまでもありませんが、
その生き様からにじみでる内面的美しさも

大いにあるといえます。

彼女は本来の性を具現化することを

決してあきらめなかった。

人間は弱い生き物だし、

もちろん環境や生まれた家、

出会う人々によって、

個人個人自分の願望の実現度は

変わってきます。

彼女も、もちろん持って生まれた

「女性らしさ」はあったとは思いますが、

決して「女性化」に関してめぐまれた

環境にはいなかったです。

さきほど少し触れましたが、

タイランドはニューハーフさんが多い国

ではありますが、

日本ほどメディアにオネエ、女装家といった

かたがたは出てきません。
また、仏教国であり、厳格な家であれば、

女性化は禁じられます。
「タイで生まれただけで得」と、

日本に住んでいるＧＩＤさんは考えがちですが、

必ずしもそうとはいえないのです。




出典元：google画像検索


彼女は自らの意思で運命を切り開きました。

幼少期に男性として育てられようとも、

ＳＲＳ手術にものすごくリスクがあっても、

さまざまなものと葛藤しながら、

自分の本来の性の具現化をあきらめませんでした。

このあきらめない姿にわたしたちは

学ぶものがあると思います。

もちろん、何事もあきらめないことが大事

ということを言いたいのではありません。

あきらめることも時には重要で、

何かをあきらめながらバランスをとって

生きることも大事なのが人生です。

しかし、
自分が本当に実現したいと心から

思えるものと出会ったとき、

「やらない」「あきらめる」という選択肢は、

まず外すべきではないでしょうか。

現実と理想のあいだには

ものすごく距離があることもあると思います。

しかし、本当にやりたいことがその理想なのであれば、

それを自らの意志で切り開いていく。

決して、他人や環境の「外部要因」のせいにせず、

自分の意志という「内部要因」を理想の実現へ向け、

フルコミットしていく。（ライザップじゃないですが）

出典元：google画像検索



人間は自分が本当にやりたいことをやっている

時、とても魅力的です。
それはやりたいことをやっている時間、

すなはち人生を思う存分楽しんでいるからです。

人生を楽しむからこそ、魅力的であり、

魅力的だからこそ、人が集まる。

人が集まるからこそ、そこにまた可能性が生まれる。

ポーイは、

まさに自分が本当にやりたかったこと、

すなはち自分の本来の性の具現化を行い、

自分の本来の性でもって、人生を楽しんでいると思います。

だからこそ、その外見以上のポーイの内面的な魅力に

人々はひきつけられているのではないでしょうか？

■ポーイに対するみんなの反応

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この記事書いた人：栗原千秋 女装ワールド主宰。 ポーイさんは、今年公開の中国映画で初主演女優！ 人としてきれいでいたいですね！

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