トランスジェンダーの少女が親に認められず自殺し、遺書をSNS投稿【女装事件簿】
今回の女装事件簿は・・・
アメリカのトランスジェンダーの少女が
厳格なキリシタンの親に、
自らがトランスジェンダーであることを
認められず、死を選んだ痛ましい事件。
彼女の壮絶な死から学びます。
彼女が死後予約投稿でブログ投稿した
「遺書」も和訳しています。
■アメリカトランスジェンダー自殺事件の概要
・事件の概要 ・自殺したジェシカの遺書 |
事件はアメリカオハイオ州で起こります。
17歳のジェシカはGIDでした。
(多くの記事では、「トランスジェンダーの少年が自殺」
となっていますが、身体的特徴でいえば、
ジェシカは少年です、アメリカの戸籍上も男性です。
しかし、本サイトはジェシカの心を尊重し、
少女と表記しています。)
幼い頃から自身が女の子だと思っていました。
けれど、身体的特徴は男の子であり、
「自分は女の子なのになぜ、男の子の
身体的特徴なんだろう?」
と思っていました。
両親は厳格なキリシタンであり、
同性愛などを認めない保守的な
家庭でした。
そんな家庭環境にストレスを
抱えながら暮らしていたジェシカですが、
ある日学校の授業で
「トランスジェンダー論」を学びます。
自分は女の子なのに、なぜ男の子
扱いをされ、男の子の身体的特徴なんだろう?
一体自分は何者なの?
というジェシカの悩みは、
この授業で解決されます。
ジェシカは自身が「トランスジェンダー」
であることがわかりました。
しかし、それを母親に伝えても、
「あなたは男の子よ」と言われるばかりで、
それどころか、
ジェシカの性を否定しました。
性どころか、ジェシカそのものを否定しました。
ジェシカはそれに耐え切れず、
ついに自殺という道を選んでしまいました。
ジェシカは、
この世のトランスジェンダーが自分と同じような目に
あわないようにと、
自身が両親から受けた仕打ちと事実を、
SNSに遺書として、死後数時間後に予約投稿機能を
利用して投稿したのです。
■ジェシカの悲痛な叫び。遺書。
自殺したジェシカ
以下はジェシカの遺書を日本語訳したものです。
彼女の悲痛な叫びを和訳しました。
出典元:http://www.yukwanet.com/ 「あなたがこれを読んでいる頃に、 女の子なのに男の子の体に となじったわ。 特にわが子にはね。 勿論親は認めてくれなかった。 その代り 私をクリスチャン・セラピーに連れて行ったの。 そこで私が「どれだけ我がままで間違っているのか。 そしてその間違いを神に祈ること」って、 繰り返し言われ続けたわ。 そんな「友達」も実際に本当の友達じゃなかった。 って後になって気づいたわ。 誰にも理解されず孤独にまみれ もしかしたらあなたにとって 十分な動機じゃなかったかもね。 民間トランスジェンダー教会に寄付します。 私のような惨めな仕打ちを 受けないように。 一人の人間として、 人権を尊重され生活できますように 強く願います。
学校でも早ければ早いうちに トランスジェンダーいつての教育がなされますように。 |
ジェシカという少女の悲痛な叫びです。
これを訳しながら、涙が止まりませんでした。。。
なぜ、ジェシカが自殺を選ばなければ
ならなかったのだろう?
彼女が残したメッセージを後世に伝えて
いかなければならない。
その中で、ジェシカは生き続ける。
そう思いました。
言葉は刃です。
言葉は人をときに
殺してしまうこともある。。。
女装の楽しさを
言葉で何かを伝えるクリハラとしては、
いろいろと考えさせられるジェシカの遺書です。
遺書前半部分にある
女の子なのに男の子の体に
閉じ込められてしまった感覚。
これは多くのGIDさんにある感覚ではないでしょうか?
非常に共感する方が多いと思います。
よくGID反対論者たちは、
「GIDなんて存在しない」と言いますが、
それも考え方なので否定はしませんが、
「GIDはヘンタイ」とか「単なる性癖」とか
そういう言葉とともに用いる人間がいます。
しかし、そういう言葉は必要ないと思います。
「GIDは存在する」という論に対して
「存在しない」ことを証明するのに必要なのは、
「医学的になぜ存在しないか」という証明
だけであって、そこに個人のネガティブな主観など
必要ないですよね。
私には絶望と孤独しかなかった。
私はこの中途半端な自分をぶら下げて
誰にも理解されず孤独に
まみれ生きていくしかないのか?
もう十分苦しいんだわ。充分よ。
こんな感覚を持つ方も多いかもしれません。
今は、全国にGIDに関するコミュニティがありますので、
もし本サイトをご覧になっていて、
自身の性に悩んでる方がいたら、
勇気をもって相談しましょう。
私クリハラでもかまいません。
クリハラのもとにも、何通ものお悩みメールがきます。
あなたは一人じゃないんです。
私だって性に関してものすごく悩んだ時期があり、
今があります。
全てのトランスジェンダーに人々が
私のような惨めな仕打ちを受けないように。
一人の人間として、
人権を尊重され生活できますように強く願います。
彼女の死を伝えるニュースで
はじめてトランスジェンダーに関することを
知った人もいると思います。
また、同じ悩みを持つ全世界のトランスジェンダーに、
自分と同じ悩みを持つ人間は世界中にいるんだという
事実を伝えました。
出典元:google画像検索
彼女が死を選んだことは
非常に悔やまれることですが、
彼女の人生は決して
無駄ではなかったのです。
きっと、ジェシカは今頃、
天国で身体も女の子になって、
楽しく遊んでいることでしょう。
■みんなの反応 |
・20代GIDさん 家族に理解してもらえるかしてもらえない かでマジで人生変わると思う。 私は家族に理解してもらえてるから楽。 ・30代GIDさん 本当は女性でありたいけど 生きるために男性として 生き続けてきました。 でもしんどい。正直。 でも正直男性として30年以上生きてるので 自分が女性かどうかわからない。 男性がいやという感覚のほうが近い。 GIDっていうのが一番しっくりくるけど、 わからない。。。 ・30代GIDさん 苦しい気持ちはすごくわかる。 女装子さんとも違うし・・・ しんどいっていうのが正直。 |
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