京都の女装史-白壁、シンデレラの集い
京都の女装業界史(1)において、
2009年からの女装史を考察した。
そのちょうど同時期に京都の南部でも
女装コミュニティが広がりをみせていた。
■竹田ラブホテル街近辺の女装コミュニティの興隆
出典元:http://homepage1.nifty.com/hon/2/2-011/2-011.html
京都の女装業界史(1)でもお話したように、
京都といえば鳥羽離宮跡公園を中心に
女装コミュニティスポットが広がった。
その近くにはラブホテル街がある。
京都竹田だ。
京都南のラブホテル街 出典元:http://kogure.exblog.jp/1827138
京都の竹田のラブホテル街のgoogleマップだ。
この狭いエリアに10店舗以上のラブホテルが軒を連ねている。
しかし、京都の女装コミュニティはここが舞台ではなかった。
このラブホテルの南側、城南宮の北側の細い道が、
スポットだった。
通称「白壁(しろかべ、しらかべ)」というエリアだ。
城南宮の庭園の壁が白い壁だったことがこの名の由来だ。
■白壁と人気女装子Mさんの登場
2000年中盤頃、白壁にはたくさんの女装業界人がいた。
さらにはナンネット系のノンケの方々もいた。
そこにに定期的に書き込みをする女装子Mさんが
人気を集めた。
Mさんに会いたいという純男さんが
次々と白壁に集まり、
鳥羽離宮跡公園or白壁という状況になっていた。
実は鳥羽離宮跡公園と白壁
はかなり近い距離にある。
出典元、一部改変:
http://www.mapion.co.jp/m2/34.94948113,135.74383547,16/poi=L26501010200000000021
Mさんを中心に盛り上がりをみせる白壁と、
元々からの京都の中心女装コミュニティであった
鳥羽離宮跡公園とシンクロし、
京都南地区は女装コミュニティスポットとして
盛り上がりをみせた。
■定期女装コミュニティ「シンデレラの集い」の開催
2008年頃からこの女装子Mさんを中心に、
「シンデレラの集い」という定期女装コミュニティが
東向公園というこれまた鳥羽離宮跡公園の近くの公園で
開催されるようになった。
イベントというほどでもないが、
女装子Mさんが呼びかけ人となって、
毎週水曜日、多くの女装業界人が集まった。
このシンデレラの集いには、大阪や
滋賀からも女装子さんが集まり、
全盛期には20人以上の女装業界人が集まる
一大コミュニティとなった。
常連の方々が作った料理を持ち寄ったり、
冬には鍋を持ち込んだり、
夏には蚊取り線香を大量に持ち込むなど、
初めてシンデレラの集いに参加する方々にも
配慮されたコミュニティであった。
人気女装子Mさんは、積極的に
女装業界を盛り上げた。
■女装子Mさんの活動縮小とともに衰退
この盛りあがりも徐々に終息を迎えていく。
2010年頃になり、女装子Mさんの活動が縮小しはじめた。
同時に、白壁には定期的にパトカーがパトロールするようになり、
人が徐々に近づかなくなった。
さらには、白壁の細道にマンションがたち、
周辺住民への配慮から
「白壁に集まるのはやめよう」ということで、
白壁にはほとんど人が集まらなくなった。
シンデレラの集いも毎週定期開催であったが、
月の定期開催になり、
徐々に行われなくなった。
2011年にもなると、
あれだけ人が集まっていた白壁、東向公園には
ほとんど女装業界人がいなくなり、
元来の鳥羽離宮跡公園一本のみとなった。
2008年頃から、約2年ほどきらめいた
白壁、シンデレラの集いの記憶は、
京都の女装史に短いながらも、
鮮烈までに残り続けている。
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![]() | この記事書いた人:たこそのもの |
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