エイズに対する理解を深める。-HIVウイルスとエイズの関係。LGBTが知っておきたい知識
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同性愛者間でのエイズが非常に流行をみせているが、
そもそもエイズとは何なのか、エイズをどう予防するか、
エイズに対する理解を深めながら、
正しい知識を持って、適切な行動に努めたいところです。
■女装業界とエイズ

エイズの質問100問100答より引用(厚生労働省発表の数値)
残念ながらエイズ患者は同性愛者の性的接触による
発生が多いです、
上記の図を見ても全体の新規エイズ患者の6割近くが
同性愛者の性的接触によるものです。
ゲイさんや女装子さん、ニューハーフさんなども
この統計に含まれており、女装業界では、
エイズに対して正しい知識を持って行動しないと、
エイズ発症してしまう確率はほかの社会的コミュニティよりも
高いといわざるをえないです。
とくに、女粗業界などLGBT業界の人口のパイはほかの社会的コミュニティと
比較して小さいので、感染者がいると一気にパンデミック的に
広がってしまう可能性が高いのです。
■HIVウイルス(原因)とエイズ(結果)の発症
HIV検査相談マップより引用
たまにHIVとエイズを混同している方がいますが、違います。
HIVはHIVウイルスというウイルスでありエイズを引き起こす原因となる
ウイルスのことです。
エイズは、その結果として引き起こされる体の免疫不全のことです。
なので、エイズを発症していなくても、
HIVウイルスを保有している場合もあり、
エイズを発症するまではとくに自覚症状もない場合が多いそうです。
長い場合は、HIVウイルスを保有してから10年もエイズを発症しない
人もいるそうです。
なので、
HIVウイルスに感染しないことが最善ですが、
万が一HIVウイルスに感染してしまっても、
エイズを発症させないようにすることが重要です。
エイズを発症してしまうと、
体の免疫機能がじょじょに低下していきます。
風邪をひきやすくなり、
体のさまざまな器官の機能が低下していきます。
今までは普通に免疫機能で殺せていた細菌などにも
感染しやすくなり、
最終的にはエイズに起因する何らかの
体の器官の不全、細菌感染による合併症などで
苦しみながら死を迎えることになります。
■まずHIV検査を受けましょう

エイズを発症するまでであれば、
HIVウイルスの働きを止めるように働きかける薬が
すでに開発されているので、
定期的なHIVウイルスの検診を受けることをおすすめします。
HIV検査どっとこむさんで、HIVの検査を行っているところを
検索できるのでお住まいの地域で試してみてください。
とくに以下のようなご経験をお持ちの方は
必ず検査を受けることをおすすめします。
・一度でも、肛門性行をコンドームなしでしたことがある。
・HIV保有者と性的関係をもったことがある。
・ニューハーフヘルスなどでコンドームなしで性行為をしたことがある。
それ以外でも、
一度はHIV検査を受けておくことを強くおすすめします。
■勇気をもって名乗り出た女装子さん
ご本人のプライバシーもあるので完全匿名で
お伝えしますが、自分がHIVの保有者だと名乗り出た女装子さんがいました。
その女装子さんは地元でも派手に遊ぶ女装子さんとして
有名でした。
その女装子さんは、HIVの検診を定期的にされていたそうですが、
ある検査でついい「陽性反応」がでてしまいました。
すなはち、「HIVウイルスを保有している」ということです。
正直、誰から感染したかなどわかるはずもありません。
ただ事実として、コンドームなどをつけずに肛門性行を
していた際、何らかのタイミングでHIVウイルスに感染してしまったということです。
その女装子さんは涙ながらに、
「もう巻き戻せない時間。
ただただ後悔の念しかない。
その場限りの感情で、
非常に危険な行為に走ってしまった自分が情けない。」
とおっしゃっていました。
その女装子さんは勇気をもって自分がHIVウイルス保有者で
あることを名乗り出ました。
そうすることで、二次被害を出さないようにするためです。
非常に勇気のいる行動だったと思います。
しかし、そのような性善的な行動をする人ばかりではありません。
世の中には性悪的な行動をする人もいて、
自らがHIVウイルス保有者と知りながら、
自分以外にもHIVウイルスを保有させようとする
悪意のある媒介者がいるのです。
「HIVウイルスはそう簡単には感染しないから」
などと自分に言い聞かせ、自己正当化しながら、
コンドームなどもつけずに性行為におよぶような
悪意のある媒介者も存在します。
正直、HIVウイルスにかかってもエイズの発症を止めることはできますし、
空気感染などはしないので、
うまくつきあっていける病気にはなりましたが、
世の中の偏見や、
理解がないと一生パートナーを持てないなど、
HIVウイルスを保有することによるマイナスは計り知れません。
HIVウイルスの感染は必ず予防すべきなのです。
■HIVウイルスは粘液の粘膜接触により感染する
STDラボさんに詳しい説明が載っていてわかりやすいですが、
HIV(エイズウイルス)を含む血液、精液(さきばしり液含む)、腟分泌液、母乳といった体液が、
相手の粘膜部分(主に口の中、ペニス、尿道、腟、直腸など)や傷口などに接触することで、感染の可能性が出てきます。
また、汗、涙、唾液、尿、便などの体液の接触による感染の可能性はありません。
STDラボさんより引用
要は・・・
・コンドームなしの肛門性行
・傷がある状態でのオーラルセックス(ディープキスなど)
などはHIVウイルスの感染可能性が非常に高くなる
ということです。
必ず、性行為をする際はコンドームを着用しましょう。
一時の感情や快楽に流されてはいけません。
・一度、HIVウイルスに感染すると、
一生毎月2万円を超える医療費を治療のために
使わねばなりません。
・生涯のパートナーと粘膜接触ができません
・世間のHIVウイルスやエイズの風評にさらされます。
必ず守りましょう。
まとめます。
★女装業界などLGBT業界は人口のパイが狭いため、
HIV保有者がいると、HIVウイルスがパンデミック的に波及しやすい
★HIVウイルスを保有すると、エイズという病気になる可能性が生まれる
★HIVウイルスを保有しても、エイズの発症を抑える薬は存在する
★HIVウイルスの保有検診を受けましょう。
★HIVウイルス感染予防のため、
性行為時はコンドームを必ず着用しましょう。
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![]() | この記事書いた人:栗原千秋 女装歴10年のほぼフルタイム女装子ライター。 年齢は30歳くらい♪ 座右の銘は「女装子ほど、男気を忘れず。」 好きなものは「にんにくの素揚げ」 関東在住ながら、名古屋、大阪を拠点に フリーランスで雑誌執筆などをしている。 口癖は「仕事ください♪」 |
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